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ロータス エリーゼ S1 エンジンマネージメントECU 交換

こちらの車両はPTP165のシリンダーヘッド搭載車両なのですが、冷間時始動とアイドル制御がとても不安定になってしまっておりました。

PTP165キットには専用のECUが搭載されているのですが、こちらはソフト、ハードの面で古い物ですのでこの際別のECU(フルコン)に交換します。

ECUはLINK G4X STORM Xを使用します。
こちらのECUはギアシフト制御やローンチコントールなどのモータースポーツ系の制御もいくつか対応しております。データロギングのECU内に保存機能もあります。
LINKさん↓
Link Engine Management Systems — Link JAPAN (linkecu.co.jp)

作業開始です。
配線、補器類の状態を確認。仕様を決めます。
今回は折角なのでノーマルのデスビ点火、グループ噴射を改め燃料と点火はシーケンシャル制御にグレードアップします。

シーケンシャル噴射、点火にするには気筒判別用のトリガーが必要になります。
デスビを撤去しトリガーとセンサーを増設いたしました。

クラッチ交換、タイベル交換などの整備もありましたのでエンジン下ろしました。
クランクとカムのトリガー同期を確認。
気筒判別できました。

エンジンハーネス製作中です。イグニションコイルは独立点火なので各気筒に必要となります。日本車流用です。こちらのコイルは別途イグナイターを用意する必要が無く配線作業も楽です。値段も安価です。コイルステーはアルミ合金削り出して製作です。

チューニングシリンダーヘッドが搭載されていますのでビッグスロットルに変更です。
サーキット走行時に油温、油圧のデータを取りたいのでフィルターヘッドを加工しセンサーを取り付けます。

車速センサーの取付です。車速はエンジンマネージメントに絶対に必要という訳では無いのですが、この車両は車速を必要とした制御もします。スピードメーターから信号を取ったらメーターが動かなくなってしまったので新にセンサーを増設します。

ハード面全て完成しましたのでシャーシーダイナモにてECUセットアップです。

レースでのスタンディングスタート用のローンチコントールの制御ボタンをステアリングに装着しました。
メーターのインジゲーターはシフトランプになります。

エンジンマネージメントECU交換作業は全て完了です。冷間時始動、アイドリングはとても安定しております。またトルク、パワー特に低中速回転のトルクがとても良い結果を得る事ができました。
今後サーキット走行でデータを取り、更にセットアップを進めます。

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